夜の扉のなかにあるもの:元No.1ホステス、コロンビア大卒、外資系コンサルが解き明かす六本木の世界

六本木の高級クラブでNo.1ホステスだった著者が、社会学的なまなざしと個人的な体験談を交えて夜の世界を解き明かす。なお、著者はその後、渡米し、コロンビア大学を社会学専攻で卒業。日本に戻り、外資系コンサルタントとしてキャリアを積み、いまに至る。

本書の特徴は、社会学×コンサルタントの目線で、ホステス仕事に明け暮れた3年間を振り返る、その掛け合わせである。「クラブがいかにきらびやかか」「指名される技術にはどんなものがあるか」といった、夜の世界の魅惑・魅力だけに注目するのではなく、働く側の立場から、厳しい競争や舞台裏にある努力、心労といった要素も丁寧に、しっかり説明されている。

目次(抜粋)

第一部 夜の世界の入り口
ホステスの仕事その一:会話に点数のつく、空気をデザインする仕事
ホステスの仕事その二:マーケティングセールスと、人間関係の提案営業職
六本木のクラブの新人の女の子が育つ仕掛け
ハッキリとした指名制度は、複数接客の良いところだけが生きる魔法
ホステスの仕事その三:ホステスは長時間労働です
ホステスの仕事その四:仕事じゃないように仕事するのが仕事
成果主義とがんばる神話の統治する夜の世界
ホステスのぶつかる壁:自分の働き方を見つける
六本木の街の恩人、黒服の鈴木さん
etc…

第二部 拝啓、昼間の社会様 ――その仕事って、そんなにダメですか?
ホステスとフェミニズムの相性は悪くない
その仕事は、多様な光で人をエンパワーする
通知表の科目にもなければ推薦入試でも役に立たない「敏感」の活用法
人にとって必要な光をもらえることの意味は、その光のなかで会える本当の自分に出会えること
六本木のクラブって、人材育成的な観点からいうと、超優良企業
入りやすく、可能性がある場所だけど、社会悪?
etc…

著者プロフィール
蓮実 里菜(はすみ・りな)
1988年生まれ。高校卒業後一度日本の大学に入学するも、夢中になれるものを見つけられずにアメリカの大学に行くことを決め、退学。留学資金作りのために約3年間六本木でクラブホステスとして働き、約1300万円を貯金、22 歳で単身渡米。紆余曲折を経てコロンビア大学を卒業する(専攻は社会学)。卒業後は外資系の経営コンサルタントとして勤務。本書がデビュー作となる。

ISBN 978-4-909818-05-8
四六判 208頁
定価 1600円(税別)
2019年5月7日

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