【小説】トキシン

新薬の開発が進む北の海に、
それぞれの愛憎が交差する。

北海道の離島で新薬開発に尽くす若き研究者の野心と苦渋を描く。
学問の府も俗世であり、出世は努力と才能とは別の事情で決まっていく。
若者の成功譚であり成長譚となる本作は、毒を意味する「トキシン」を表題とし、
主人公が人生に埋伏した毒を読者は垣間見ることができる。

著者:蛍ヒカル

 
北海道大学大学院博士課程理学研究科終了後、国立旭川医科大学化学教員として勤務。この間、
蛍光に関する研究論文を米国学会誌に多数発表。2011年定年退職、2012年「桃源の島」で第36回
北海道文学大賞を受賞。近著に郁朋社より『八月のイコン』(2017年)、『日記』(2018年)がある。

令和2年8月発売  アマゾン他、書店にて販売中 四六版・並製266頁 定価:税込1320円(税率10%)

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